【鬼太郎6期感想】ゲゲゲの鬼太郎6期 40話「終極の譚歌 さら小僧」 感想
急に鬼太郎の感想でも書こうかと思い立ちました。文章の練習にもなるし、考えてることをアウトプットする練習にもなりますしね。
というわけで、40話という、半端な話数から感想スタート。
あらすじ
演出(絵コンテ):牧野次郎 脚本:伊達さん 作画監督:八島善孝 美術:加藤 恵
ビンボーイサムは全く売れないピン芸人。劇場に出てネタを披露しては、全くウケずに落ち込む日々が続いていた。ある日の帰り道、何かの声を聴いたイサムは誘われるように川べりの方へ行くと、一匹の妖怪・さら小僧が「ぺったらぺたらこ」と楽しげに唄を歌いながら皿を洗っていた。その様子を盗み見たイサムはこれをネタにして芸をすることを思いつく。かくして、ぺったらぺたらこの唄と踊りで人気に火がついたイサム。しかし、自分の唄が盗まれたと知ったさら小僧は激怒する。鬼太郎もイサムに歌うのをやめるよう警告しに行くのだが…。
(東映アニメーションより引用)
感想
承認欲求のお話でした。6期なので、最後はどっちに転ぶかハラハラしながら見ていました。結局、承認欲求を満たす破滅の道を選んだあたりに人間の業を見ましたね。
今までのさら小僧は歌手なんかが歌をパクる話でしたが、今回はお笑い芸人。しかも一回、爆発的に売れたことのある一発屋。
この一回売れている経験がビンボーイサムにとって仇になったと思います。一度浴びた脚光、喝采、一度見た景色をもう一度味わいたい、見たい・・・。
「一発屋は超快速特急の列車に乗ってしまうようなもん」という髭男爵の山田ルイ53世さんの言葉をなんとなく思い出してしまいました。
再度、超快速特急に乗った、かつ承認欲求という魔物に取り憑かれたビンボーイサムには「ぺったらぺたらこをやめる駅」に降りる選択はできなかったんですね。
途中のねずみ男の
「本当に家族のことを思っているのなら、芸人なんて食えない仕事はやめているはず。結局あんたは自分のことしか考えていない。」
という指摘が全てでした。残された家族が本当に不憫。
その他に気になったり印象に残ったこと
単純に「ぺったらぺたらこ」自体は毛ほども面白くないんですが、それが「ウケるもの」として話が進んでいくのは作劇上仕方がないことだなぁと。
ねこ娘のセリフ「まなに勧められたけど全然面白くない」があったことで、視聴者の気持ちが代弁されて、「ウケるもの」として受け入れやすくなったのかも。
一応、最後の場面に鬼太郎はいましたが、あの後どうなったんでしょうか。十中八九静観でしょうけど。
ステージに立つ前の娘の言動や、「ぺったらぺたらこ」を言ってしまったときの奥さんと娘の反応が余計に視聴者のダメージを大きくしている。いたたまれない。
ハートフルな話、ハートフルボッコな話の両方があるのが鬼太郎の魅力ですね。
次週は化け草履。楽しみです。